エレクトロニクスの世界では、特定のユースケースやアプリケーションシナリオにけん引されて技術開発が進むことも少なくありません。 ASICは特定用途に特化したアナログ/デジタル信号処理で高効率の演算を可能にします。コネクテッドワールドでは最新の計測・センサー技術が広く導入されています。「モノのインターネット(IoT)」はそうしたローカルシステムをつなぎ、クラウドベースでローカルの計測・計算機能を補完しています。
電気・電子技術の特許出願・中間処理に当たっては、保護対象を極力幅広くカバーするために、ハードウェア固有の特性とアプリケーション固有の機能特性の適切なバランスに注意を要します。そのため様々な階層における技術的特性の相互関係の把握が求められるケースも多々あります。トランジスタレベルでの個々のロジック設計・製作から、算術演算およびメモリ読み出し/書き込みのための計算ブロックやプロセッサアーキテクチャ、アプリケーションレベルでのデータ処理まで、どの階層にも保護すべきノウハウが存在する可能性があるのです。